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生活習慣病は、日常生活における食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどが発症や進行に大きく影響しています。代表的なものに糖尿病、高血圧、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の異常)、高尿酸血症(痛風)などあります。これらの病気は自覚症状が乏しく、徐々に進行するため、気づきにくいのが特徴です。症状がないからといって放置すると、全身の血管に悪影響を及ぼし、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの命に関わる病気が発生しやすくなるため、早期に発見し、早期に治療を開始することが重要です。
早い段階で治療をスタートし、病気の進行・合併症を防ぐことが重要です
など
基準値の目安 | |
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血圧 | 140/90mmHg以上 *家庭血圧(起床時)では135/85mmHg以上 |
LDL(悪玉)コレステロール | 140mg/dL以上 |
HDL(善玉)コレステロール | 40mg/dL以下 |
中性脂肪 | 150mg/dL以上 |
尿酸(血清尿酸値) | 7.0mg/dL以上 |
脂質異常症とは、脂質の代謝が正常に行われず、血液中に悪玉コレステロール(LDL-C)や中性脂肪が増加している状態を指します。脂質異常症は「太った男性に多い病気」という印象があるかもしれませんが、遺伝的要因やホルモンの減少など、身体の機能に起因することも多く、痩せている人や女性にも見られることがあります。
脂質異常症には、悪玉コレステロールが増加する「高コレステロール血症」、中性脂肪が増加する「中性脂肪症」など様々な種類がありますが、いずれのケースでも、古い脂肪(プラーク)が血管壁に付着し、血流が悪化することで動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
尿酸は体内で生成される老廃物の一種です。血液中の尿酸濃度が高い状態を高尿酸血症と呼び、診断基準は尿酸値が7.0mg/dL以上であることです。この状態が進行すると、痛風を含むさまざまな合併症を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。高血圧や糖尿病と密接に関連しており、尿酸値を低下させるために生活習慣を見直すことで、他の病気の改善にも寄与します。過去に痛風発作を経験したことがある方は、薬物治療が必要です。
動脈硬化とは、文字通り動脈が硬化する状態を指します。加齢による影響もありますが、個人によって差があり、特に血中のコレステロール値が重要な要因となります。特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高く、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低い場合、動脈硬化が進行しやすいことが分かっています。動脈硬化が進行すると、血管や心臓に過度の負担がかかり、心機能の低下や血管の破裂といった、生命に関わる重大な疾患のリスクが増加します。
自覚症状がなくとも、年齢とともに動脈は硬くなっていきます。動脈硬化のリスクを抱える方は定期的に健康診断を受け、生活習慣病を持つ方は治療を継続することが重要です。
お腹周りに脂肪が蓄積される「内臓脂肪蓄積型の肥満」の方は、高血糖、高血圧、脂質異常症などの症状を併発することが多く、これにより動脈硬化のリスクが増加することが明らかになっています。この状態はメタボリック症候群と呼ばれます。
診断基準としては、男性のウエストサイズが85㎝、女性が90㎝以上であることが挙げられますが、それ以下でもお腹が出ている場合は注意が必要です。さらに、血糖値、血圧、中性脂肪、善玉コレステロール(HDLコレステロール)のうち、2つ以上の項目に異常が見られる場合、メタボリック症候群と診断されます。
男性 | ウエストサイズが85㎝ |
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女性 | ウエストサイズが90㎝以上 |
診断基準は上記の通りですが、それ以下でもお腹が出ている場合は注意が必要です。さらに、血糖値、血圧、中性脂肪、善玉コレステロール(HDLコレステロール)のうち、2つ以上の項目に異常が見られる場合、メタボリック症候群と診断されます。
治療を進める上で重要なのは、その背景や原因にしっかりと向き合うことです。生活習慣病は、過食、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなどが主な要因であるため、日常の食事、職場環境、運動習慣、睡眠時間など、患者さまから伺った情報は、治療方針を決定する上で重要な手がかりとなります。また、身体の状態を正確に把握するために、血液検査や尿検査に加え、超音波検査や動脈硬化の検査など病状に応じた詳細な検査を行っています。
当クリニックでは、患者さまとの密なコミュニケーションを通じて、状況に応じたアドバイスを行い、症状に応じた薬物治療を実施します。薬を処方する際も、「1日3回、食事と一緒に服用する方が忘れにくい」「仕事が忙しく、食事が不規則なため、朝1回にしたい」といった患者さまのライフスタイルを考慮し、無理なく続けられる治療法を提案いたします。